娘が生まれてすぐの頃、写真の師匠がよく言ってたのは「子供は撮れるうちに撮れ!」でした。
その時は「父親だったら嫌がるかもだけど、同性のママだったら大丈夫じゃない?」って思ってました。
でも娘、現在8歳。はい、なかなか撮らせてくれなくなってきてます。
そりゃそうですね、子供は成長してるんです。赤ちゃんの時のように、撮られっぱなしではないってことですよね。
1. 子供は年齢を重ねるごとに撮影を嫌がるもの
もちろん、例外はいらっしゃいます。ずっと写真撮られるの、大好きなお子さんもいらっしゃいます。
でも私の周りの子供たちを撮影する時、嬉しそうにピースする子もいますが、恥ずかしがっちゃう子の方が多い印象です。
幼稚園の時は、みーんな「はーい!」って撮らせてくれたりしたのですが、大きくなっていくうちにカメラに向かって笑顔っていうのは、難しくなってきちゃいますね。
思えば、自分もカメラで撮られるのはそんなに好きじゃなかったと記憶してます。恥ずかしいより、うまく笑えなかった、というのが大きかったです。
私の娘も、幼稚園の頃は、撮影に何の抵抗もありませんでした。むしろ、カメラを向けると嬉しそうに笑ってくれました。ところが小学1年生になった頃から「写真撮るよー」と言うと、変顔をしたり、うーんと気乗りしない顔をするように。
長年カメラを向け続けてきた私でも、子供の成長とともに同じことが起きているのが実情なのです。
2. 今しかない”可愛い姿”を残しておきたい
フォトグラファーとして、ママとして。
本当に、子供の写真は、撮れるうちにたくさん撮って欲しい。心からそう思います。
子供の成長は驚くほど速いです。
昨日まで赤ちゃんだったのに。体感はそんな感じです。
気づけばもう小学生。油断すると、もうすぐ中学生です(それはちょっと早すぎるか)
そんなふうに、子供の一瞬一瞬を見逃さずに写真に収めることで、後で見返したときに、成長も、共に過ごした時間も、愛おしく感じるんですね。
「あの時、仕事と育児で自信なくて大変だったけど、頑張ったなあ」なんて、当時の自分の頑張りを振り返ることができたり。
それは何よりの、宝物だと実感しています。
3. なんでもない毎日をできるだけ撮ろう
3.1 日常の一瞬を逃さない
特別なイベントでなくても、日常の中での何気ない瞬間を撮ることが大事だと思っています。
朝ごはんを食べている姿や、おもちゃで遊んでいる姿、学校に行く前の姿など、普段の生活の一部を撮影することで、より自然な写真が残せます。
私は今、娘がご飯を食べているところを撮り溜めています。
娘の正面に座って、美味しそうに、ご機嫌に食べているところをカメラで撮影しています。
この時はなぜか嫌がらないんですよね。
なので、毎日の中で、お子さんが撮られるのを嫌がらないシーンを見つけるのも大切かもしれませんね!
3.2 できるだけ自然光で撮る
自然光を上手に使うことで、柔らかくて美しい写真が撮れます。
特に午前中の光は、透明感がある空気感で撮影ができます。
朝眠そうにご飯食べてるところをさっと撮るとか。ってママも朝忙しいんですけどね汗
土日とか、余裕がある時に、ぼーっとテレビ見ていたり、何気ない瞬間を撮ってみてください。
フラッシュを使わずに、自然な光を活かすことがポイントです。
3.3 シャッター音が消せるなら消す
ミラーレスカメラを持ってる方であれば、シャッター音を消せる機能がついてるものがあります。
シャッター音を消すことで、撮られる瞬間がわからないので、より自然な瞬間が撮れます。
撮る側としては、「あれ、本当に撮れたかな?」って不安になることもありますが、撮られる子供にとっては、音に構えずに済むので、リラックスすることができるのかもしれないですね。
4.カメラとスマホの使い分け
4.1 スマホでの撮影のいいところ
スマホは、毎日ずっと持ってるカメラとして最強です。
スマホは手軽に持ち運べ、瞬時に撮影できるのが大きな利点です。いつでもどこでも写真を撮れるため、日常の一瞬を逃さずに収めることができます。
ただ撮った写真がどんどん溜まっていって、容量がいっぱいになって「削除しなくちゃ!」って削除する写真を選ぶのに大変なママも周りでは多い印象です。
4.2 カメラでの撮影のいいところ
カメラは高画質で細部までクリアに撮影できるため、特別な瞬間を美しく残すことができます。また、ボケ味を出したり、色味を調整したりすることもでき、写真の表現の幅が広がります。
ただ、もしカメラは高い買い物になってしまっていて(円安めー!)、気軽にレンズを買い足すような時代ではないですね。なので、もしこれから購入を検討しているのであれば、軽くて小さなカメラと、単焦点の35mm のF値が小さいもの(F1.4)などがおすすめです。
4.3 初心者向けのおすすめカメラ
初心者向けには、操作が簡単で軽量なミラーレスカメラがおすすめです。例えば、SONYのα6000シリーズや、CanonのEOS RPなどは、使いやすさと画質の良さで人気があります。
私が最近好きでよく使っているのは、FUJIFILMのX-E4。
軽くて小さくてコンパクトなのに、写りのエモさがすごい!
4. 撮影時に気をつけること
4.1 子供の機嫌を尊重する
無理に撮影しようとすると子供がカメラを嫌がるようになってしまいます。
子供の機嫌を見ながら、楽しんでいるときやリラックスしているときに撮影しましょう。
そして撮るママ・パパも楽しんで!
4.2 SNSにあげない、自分たちが見て楽しむ写真を撮る
家の中って、いろんなものが置いてあるので、背景がごちゃごちゃしていると写真が見づらくなります。インスタにアップしようとすると、片付けてシンプルにしたり、スタジオのように綺麗にセッティングすることもありますよね。
(そんなことしなくても常に綺麗なお家ももちろんあります)
SNS映えするように、いつもよりかっこつけた部屋にするのも一つですが、散らかった部屋だったり、子供たちの片付けが未完成のままの棚も一緒に写っていると、将来、子供達が大きくなった時に「ああ、これ、ここにあったよね!」と懐かしい気持ちになれると思います。
まとめ
子供の成長は本当に早いものです。
今しか撮れない瞬間を大切にし、たくさんの写真を残しましょう。
今は「写真撮るの嫌だー」って言って仏頂面をしてる子供達がきっと、未来に「たくさん写真を残してくれてありがとう」って言ってくれるんじゃないかな、と思っています。
フォトグラファーのママとして、未来の子供達に送れる大切なプレゼントを、今日も撮り続けたいなと思います。